沖縄料理 ゴーヤチャンプルーについて

沖縄料理の集大成 ゴーヤチャンプルー

養豚が盛んで、台風や干ばつを凌ぐための保存食としても塩漬けにし重宝された豚肉。
けっして裕福とは言えない生活の中で安価なタンパク源であった島豆腐。
沖縄独自の温暖な気候の中で生まれた滋養豊富なゴーヤ。
沖縄の生活に根付く3つの食材を炒めて作るゴーヤチャンプルーは、まさに沖縄を代表する料理の一つであると言えます。

もはや誰でも知っているポピュラーなメニューとなりましたが、本土では下茹でや塩もみをして苦味を抑えて調理されたものが多く見られます。
対して現地沖縄では、多目の油で炒めるのが普通なんだとか。
郷土料理ということもありあまり手をかけないのかな、と思うかもしれませんが、実はこれは簡単かつ理にかなった調理法なのです。

ゴーヤの苦味成分

ゴーヤの苦味は、モモルデシンとチャランチンという2種類の成分がもとになっています。
これらは胃の調子を整え、疲労回復や糖尿病予防など身体にとって非常に良い効果をもたらす栄養成分です。
従ってゴーヤの苦味を完全に抜いてしまうと、栄養も同時になくなってしまうといえます。

しかしそのままだと苦すぎて食べられないという方もいらっしゃいますよね。
ここで沖縄の伝統的な、油で炒めるという調理法をみてみましょう。

実はゴーヤの苦味成分は脂溶性なので、油で炒めることで程よく溶け出し、調度良い苦味と栄養だけが残るのです。
さらに油はネガティブなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、ビタミンを始めとする栄養素を身体に吸収させるのに不可欠な成分なんですね。

つまり伝統的なゴーヤチャンプルーはゴーヤの苦味を旨味として味わえて、栄養はしっかり残っている。
そしてゴーヤが持つ豊富な栄養も効率よく吸収することが出来るというとても理にかなった調理法だったんですね。

もちろん味に関しては好き嫌いも分かれるかもしれませんが、せっかくゴーヤを食べるなら苦味もぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

あーぐうる http://www.a-goole.com

ゴーヤチャンプルーを始めとする定番メニューから沖縄通もうなるマニアックな逸品まで食べられる本格沖縄バル「あーぐうる」。
泡盛や梅酒も驚きのラインナップなので、沖縄を感じたい方におすすめの一店です。

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